女性の活躍が目立つ看護師の雇用形態は、バイトやパート、正社員、派遣社員など多岐にわたります。バイトやパートの場合は主婦が家事の合間に働いて家計の収入を増やすことが主な目的になっています。このような働き方は、自分の都合の良い時間帯に働くことができるというメリットがありますが、いかんせん収入は決して高くありません。時給の平均金額は800円～1000円程度であることが多いようです。

一方正社員の場合は正規雇用なので、バイトやパートと違って退職金以外にもボーナスがあり、社会保険や福利厚生なども整っています。スキルに応じて任せられる仕事も変わったり、役職が与えられたり、昇給のチャンスもあります。もし、看護師長や看護部長などに昇進すれば、高い収入を得ることも可能でしょう。そのため、キャリアアップをしたい方にとっては、最も適した雇用形態と言えます。

ただし、正社員の場合は2交代制や3交代制が当たり前で、勤務時間がどうしても不規則になってしまいます。慣れないうちは体調を崩すこともありますので、注意が必要です。ですが、看護師は他の業界とは異なって景気に左右されることはありませんし、比較的年収も高い傾向があります。

また、非正規雇用である派遣社員の場合は、直接雇用ではなくあくまでも派遣会社に所属しますが、給料や社会保険、福利厚生などは完備しているケースが多いと言われています。しかも、看護師が派遣社員として働く場合、契約期間が過ぎると正社員雇用のチャンスが得られます。予め契約期間内に派遣先の医療施設の雰囲気を掴めるので、正規雇用になった場合も戸惑うことは少ないでしょう。